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第五十三話 歳神様をお迎えする 松飾りの飾り方

歳神様を迎える準備についてです。

まず門または玄関の左右に門松を飾ります。

門松は「神様のお越しを松(待つ)」

という意味もあり、感謝の気持ちで

歳神様をお迎えするためのものです。

門松は「神様の依(よ)り代」や「安息所」

と言われることもあります。

しかしそれでは歳神様は家の外。

門のところや玄関の前までです。

今年こそ良い年にと願いながら、

福の神様を家の中には

招き入れないことになります。

そのくせ、二月に

「福は内!オニは~外!」

などと言ったら凄く失礼ですね。

おせち料理も本来は、

歳神様に捧げるために

作られたといわれていますが、

外で召し上がって頂くのは

おかしいのです。

正式な門松を用意するならば

十一月中に注文する必要がありますが、

簡易なものであれば

スーパーマーケットやホームセンターの

お正月用品売り場で手に入ります。

ただし、町内会などで配られる「賀正」

と書かれた紙をドアに貼っておしまい、

というのはやめましょう。

集合住宅でも玄関ドアの左右に

簡易な松飾りをつけることはできます。

この場合はガムテープなどで

貼り付けることになってしまいますが、

「神様がお通りになる門」として

飾るのがよいと思います。

私も始め

マンションに住んでいたときには、

暮れに売り出される松を玄関の左右に

ガムテープで貼り付けていました。

毎年「神様をお迎えするのに、

これでは申し訳ない・・

小さくてもいいから門のある家に住んで、

ガムテープを使わずにきちんと門の左右に

門松を取り付けられるようにしたい」

そう思っていました。

何年か経って、引っ越した先には

小さな門があって、念願通りに門の左右に

取り付けられることに。

「どんなに小さな門でもいいから」

と言ったとおりに、

本当に小さな門でした。

思った通りになるのですね。

次には、神様のことを

皆さんにお教えしているのだから、

「小さくてもいいから注文した門松を飾って

神様をお迎えしたい」

そう思っていたら、本当に門松を

飾れる場所に引っ越すことが出来ました。

反省点は、二度とも、

「どんなに小さくてもいいから・・」

の一言が入ってしまったことです。

大小は神様にお任せして、

神様には

「きちんとした門松が飾れるようなところに

住みたい」それだけ願えば良かった。

もし、「こんなアパートはイヤだ」とか、

「大きな家に住みたい」などの

自分中心の願いだったら、なかなか

叶いにくいかもしれませんが、

「神様をお迎えする為に・・」

と本心から思うと自然にそういう流れになるようです。

そして今は、日本人すべての家に

福の神様を迎えることが出来て、

それぞれのご家庭が幸せに

過ごせますようにと思っています。

その為にも、

「お手本になれるような

神様のお迎えが出来るように」

と望んでいます。

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