第十六話 水無月の大祓 その2 どこと、波長が合う自分になるか
前話で、水無月の大祓のお話しをしました。茅の輪をくぐる時に、自分の汚れ穢れを祓って頂くという神事です。
ところで「自分の汚れ穢れを祓うこと」と「災厄を祓う」ことは、なにか関係があるのでしょうか。
世の中には、波長が合うということがあります。
以前にご相談を受けた方で、タクシーのドライバーの方でしたが、運転中やたらにケンカをふっかけられるという人がいました。信号待ちをしている間に、何もしていないのに、別の車から降りてきてまで、因縁をつけられる、別の時には、通りすがりにいきなり殴られたといったことが、月一回位など定期的にあると言うのです。
それは、その人が持っている波長が、因縁を受けやすい状態だったからです。
ご本人も、すぐにイライラするといっておられましたし、そんな時には、事故にもとても合いやすいのです。むしろ大きな事故に遭わなかっただけ良かったと言うくらい危険な波長を持っていました。
その方の波長の切り替えをしていくことで、徐々にそうした因縁をつけられるということが無くなっていきました。
災厄は、誰でも免れたいもので


第十五話 水無月の大祓 「茅の輪くぐり」とは
六月三十日は、水無月の大祓祭です。お正月から、六月までの、汚れ穢れを祓って頂く日です。
神社に行くと「茅の輪」というものが作られていて(全ての神社にではありません)その輪をくぐると、災厄や疫病などから免れると言われています。
茅の輪のくぐり方は、真ん中の輪を中心に、左右の柱を左回り、右回り、左回りと八の字に三回通って穢れを祓って頂くと伝えられています。神社で茅の輪が置いてあるところには、そばに絵入りでわかりやすく書かれていますので、それに習ってされたらよいでしょう。
ただ左回り、右回り・・とそのことばかりを意識していると、「自分の汚れ穢れを祓って頂きたい」という思いが抜けてしまいますので、注意して下さい。 これは、私達が伊勢神宮に早朝参拝したときに、撮った写真です。朝日の光りが日輪(にちりん)のようになって、参道に現れた場面。師(藤原大士)が「今なら、写るよ」とシャッターを押して撮影したものです。
おそらく昔の人の中には、日輪がこうした形で現れるのが見えた人がいたのでしょう。ですから、その日輪(お日様の輪)の中に、そのまま入る事に
第十四話 おもてなしの心 「新居へのお招き その2」
第十三話 おもてなしの心 「新居へのお招き」
の続きです。
結婚生活に必要な三十八の『鍵』を回して、
扉を開くのはどういうことかというと、
それは「心を添えての行動」
つまり結婚後に(別に住まいを持ったときには)
互いの親や親戚となった人を
新居にお招きすることも、
その行動の一つです。
最初のお招きの時には、
すこし奮発したご馳走があった方が
よいと思いますが、
お嫁さんの手作りの漬け物や美味しい煮物で、
相手のお姑さんたちの心を掴んだ
という話も聞きます。
あまり肩肘を張って、「ねばならない」
「一度は、よばなければならない」との
義務感に縛られるより、
もっと自然に
「大好きな彼(妻)を産
み、育ててくれた人」を受け入れて、
暖かい団欒のひとときにして欲しいと思います。
それはいずれ親になるお二人の、“将来の鏡”
ともなります。
やがて子宝に恵まれ、その子が成長して、
結婚したときに、そっくりそのまま
自分達に返ってくる思いと姿でもあるからです。
そして「心から相
第十三話 おもてなしの心 「新居へのお招き」
前話の「おもてなし」では、
一番大事なことは「心から相手を迎え入れる」
ことだとお話ししました。
そしてそれは日本に昔から伝わる伝統の中に
その原型があるのだと・・
今回は、結婚などで新しく親子関係や親戚となった人達を
「おもてなし」するときに当てはめてみたいと思います。
結婚後、両親や親戚の人、友人や
職場の人などを新居にお招きしますね。
新居でどんな暮らしをしているか・・
皆さん興味津々で来られるでしょうし、
そんな中、次々と人をお招きしていくのは、
結構大変です。
結婚式まで、色々な準備や手続き、
そして大勢の方達への気遣いなどで、
全力疾走してきた後ですが、
お世話になった方達へのお礼の気持ちを込めて、
そして、何よりも一番お世話になった互いの親を、
まず一番にお招きしたいものですね。
「心を添えてこそ美しい 日本のしきたり」の
本の中で、結婚式のときに授かる三十八の鍵
(結婚生活に必要な魂のカギです)のことを
ご紹介しましたが、それは受け取るだけでなく、
活かして使ってほしい