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第二十三話 迎え火、送り火の時刻は、どの位がよいのですか(質問に答えて)

Q.時間は、どの位がよいのでしょうか。    どのようにして、焚いたらよいのでしょうか。 迎え火と、送り火は、少しだけ時間が異なります。 迎え火は、「薄暮のころ」つまり日が暮れようとする頃、夕暮れ時です。 出来れば真っ暗になってしまう前に、迎えて差し上げるとよいですね。 お盆の時には、亡くなった先祖の方達が帰ってくると言われます。地獄にいる人でもこの時期は、「地獄の釜の蓋が開く」といわれ、出て来ることが出来ます。 地獄に行った人が、子孫から供養を受けられるのは、一年に一度、このお盆の時だけです。その方達は、大変に心待ちにしているはずですね。ですから家にお迎えしてあげるのは、夕暮れ時のなるべく早い時間がいいのです。 今の季節ですと、六時くらいでしょうか。 送り火は、それよりも遅い時間にします。 完全に日が暮れて、真っ暗になってからでもよいのてす。 こちらは反対に、夕食など出して、ゆっくりとして頂いてから、お送りします。 迎え火、送り火の炊き方ですが、 広い場所があれば、地面に直接新聞紙やおがらを置いて、火をつけてもよいのですが、風の強い日などは、火が付いたまま飛んでしまったりすると危ないですし、後始末を考えるとフタの出来る金属の缶などの中で、火を焚いた方がよいでしょう。 贈答品のおせんべいなどが入っている金属の缶や、古い金属の洗面器でもよいと思います。100円ショップでも、小さな金属のバケツに、金属の灰皿等、フタに出来る物を工夫してそれを使うのも便利かもしれません。 そして迎え火の火が燃えさかった頃に、やや空に向かって、 「○○家のご先祖様、今日はお盆の入りでございます。迎え火を焚かせて頂きました。この火を目印に、どうぞわが家までお越し下さい」と呼びかけます。 大きな声でなくてもいいですから、○○家の先祖に届くようにという思いを込めて、呼びかけて下さい。そして「どうぞ(家の中に)お入り下さい」と家の中、お仏壇の所まで案内します。  Q.迎え火の時に、おがらに中々火がつかなかったのですが・・ 「おがら」だけ置いて、火をつけたのではありませんか。 まず新聞紙などをくしゃくしゃとして置き、その上におがらをのせた方が、火はつきやすいです。 また売っているおがらは、その長さのままではなく、半分あるいは三分の一くらい(10cm程)に折ってから火を付けて下さい。販売されている長さのままでは、長すぎて扱いにくいと思います。 なお、火の後始末は、最後に水をかけ完全に火を消してから、ビニール袋に入れてゴミに出すなどして下さい。燃え残りのカスが風で飛んだりして、ご近所に迷惑のかからないようにする心遣いも大事です。

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