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第一話 二十四節気 寒露

二十四節気とは、一般に「農耕作業の為の暦」と思われていることが多いのですが、それ以外にも大事な意味があります。 二十四節気は、文字通り一年に二十四回あります。大事な意味とは、人の身体・心・魂の栄養となったり、目には見えませんが魂の傷や欠けが出来たときに、それを蘇らせてくれる日もあるからです。 日本人は、農耕民族ですので、農耕作業になぞらえられた暦の中に、人が生きて行く上に大事なものや、心や魂の成長などに必要なものを頂いていくのです。 本日は、「寒露(かんろ)」です。 「雨」は、地上のものだけれど、「夜露」などは、「天」から降りてくるものと言われています。「寒露」も、その一つです。 この「寒露」の「露」には、どんな意味があるでしょうか。実は、ものすごくたくさんの意味を含んでいます。今回は、その一つをご紹介します。

潤滑剤のような意味もあり、また自分の中にある錆びつきを取って頂くような意味も含みます。ですから、本当に受ければ身体の錆び、心の錆び、魂の錆びつきなどが、取れやすくなる、そんな日でもあるのです。 身体の錆びは、それが進むと「老化」にも繋がると、今はやりのアンチエイジングのサプリメントの宣伝などでも言われていますね。 心にも、錆びは付きます。どんな優秀な機械も、使わないと錆び付いて、「いざ、使おう」というときに使えないことがありますが、人に対する思いやりなども使わないでいると、「人をいたわる」「人を思いやる」という心が錆び付いてしまいます。 本当は、誰でも人から好かれたいのに、そこが錆び付いているばかりに、まわりの人を傷つけてしまったり、ほんの少しの「思いやり」が出ないで、自分のまわりから大事な人まで遠ざけてしまうことになっていたりします。 今日は、そんな錆び付きが取れるように、「寒露」という天からの滴(しずく)が降りてくる日と思って下さい。それを受けておくと、女性の化粧の下地の潤いのように、心の下地が潤っていられるかもしれません。 実は、お詫びしなければならないのですが、一番それが強く注がれるのは、夜中の12時過ぎです。その時間、横になって休んで頂いていれば、受けられたかもしれませんが、起きて活動していると、自分も「気」を発していますから、せっかくの「寒露」の露も、はじき飛ばして、自分の中に入っていない可能性があります。 一般に、夜露といわれるように、夜の間がとても強く受けられます。次の二十四節気は「霜降」です。霜降も夜に強い働きかけのある日ですので、夜はよく休んでいて下さい。

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