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神道入門

神棚の祀り方

神棚を祀るということは、家に神様をお迎えするということです。

 

「神の国、日本」と言われますが、朝、夕に神様にご挨拶をして一日を過ごすことは、とても大切なことです。普段、神様に挨拶もしない人が、大きなお願い事をいきなり神様にして、果たして神様に届くでしょうか?願いが叶うかどうかは、神様に届くかどうかが大事な決め手になります。

 

人の世界でも、普段からの繋がりが大切です。その下地があってはじめて大きなお願い事も聞いていただけるのと同じように、普段から神様に挨拶のひとつもしないで、いきなり大きな願い事だけ叶えて欲しいということは難しいのです。

 

ぜひ、各家に神棚をご用意して神様をお迎えし、朝、夕のご挨拶を家族そろってすることをお勧めします。

 


今、子供の非行やいろいろな問題、また痛ましい事件が多く報道される毎日です。だからこそ命の親である神様、お天道様につながることが大切ではないでしょうか。

 

どんな神棚がいいか

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御社には、いろいろ種類があります。一般には神明造が多いと思います。

 

この場合にも、一社のものと、三社、五社のものなどがありますが、

通常はお家の大きさなども勘案されて、一社か三社でよいと思います。

 

一社の場合には、一番手前に天照大御神様のお札、次に氏神様のお札、

さらに特別にご縁の深い神様をお祀りされる場合には、

その神様のお札をその奥に納めます。

 

三社の場合には、さらに通し屋根のものと屋根違い屋根のものとがあります。これは、好みの問題もありますので、いずれでも結構ですが、低い屋根の方にお札が入るかどうかは、よく確かめて下さい。

 

三社の場合には、中央に天照大御神様のお札、向かって右側に氏神様のお札、そして特別に

ご神縁のある神様をお祀りされる場合には、向かって左側にその神様のお札をお祀り致します。

 

日々、お家でお祀りする神様は、天照大御神様と氏神様でよろしいのです。

格別のご縁のある神様の場合に、特に左側にお札を納めてお祀りさせて頂きます。

 

たくさんの神様をお祀りすれば、ご利益が多いように勘違いをされている方がおられるようですが神様の世界は私たちが想像している以上に、序列が厳しいものです。

 

お札の位置と神様の序列が違うときには、大変に神様に失礼なことになります。格別のご縁のある神様の場合でも、よほどの場合でない限り、年に一度か二度直接その神様のお社にお参りをしたのでもよろしいので、そこは日々神棚でご挨拶されたいのかはお気持ち次第ですから、ご一考下さい。

 

ですから日本の中心の天照大御神様と氏神様に、日々心を込めてご挨拶することからはじめることをお勧めいたします。

 

神棚はどこに取り付ければいいですか

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一戸建ての家の場合は、最上階(屋根裏は別です)の、日当たりと風通しのよいさわやかな部屋が理想です。一階では、上の階で人が寝泊りしたり、下手をすると神棚の上を歩くことになってしまいます。

 

マンションなどの場合は、上の階にも人が住んでいますので、神棚の上の天井に「雲」と書いて、その上の階に実際に人が住んでいようと、神棚の上は雲、空であるとします。お迎えする側が、どういう気持ちで神様をお迎えするのかということがとても大切なのです。

 

そして方角としては、神棚が東、または南を向くように、部屋の中で場所を決めます。

 

神棚の求め方

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それが置きにくい場合は、一社のお社になります。

 

神棚の高さは、人が立ってご挨拶をするときに、やや見上げる程度です。人の背丈と同じでは、人の吐く息がそのままかかったりしてしまいますので、やはり神様には、自分たちの日常の世界よりは一段高いところから見ていただけるようにしましょう。そうかと言ってあまり高すぎると、毎日お榊のお水をお取替えするのに不便ですから、手の届く位置がよろしいでしょう。

 

神具・仏具を扱っているお店で、神棚を求めます。

 

サイズは、家の大きさに合わせて決めてください。一般には、90センチの棚板とそれに合う三社のお社を一緒に販売していますのでお店の方にお尋ねください。

 

 

 

用意する神具

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用意する神具は、

①神鏡、②榊立て、③神酒壺二本、④水玉(水入れ)、⑤かわらけ(お米、お塩を入れる皿)などが必要です。

 

神棚を求めるとき、神具を一緒に求めると神棚との大きさなどと釣り合いが取れます。

神具もいろいろな大きさがあります。後から求めるときには、神棚の大きさをお店の人に告げて、合うものを求めてください。

お鏡の意味

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神棚の中で、もっとも大切なものは、ご神鏡です。

神道では、「挨拶に始まり、挨拶に終わる」と言われています。そのくらい日々のご挨拶が大切なのですが、神様へのご挨拶は、すべてこのご神鏡を通して行うのです。

 

「お鏡を通して、神様にご挨拶し、お鏡を通して、神様にお願いをする」のです。

 

皆さんが、真心を込めて、このご神鏡を通してご挨拶されますと、やがてこの鏡が金色に輝いて参ります。決して曇らせたり、妙な模様などの着かないように気をつけて下さい。

 

御社や神棚のお掃除をする時には、「ただ今から、お社のお掃除をさせて頂きますのでよろしくお願いいたします」と奏上してから行って下さい。お鏡も同じです。柔らかい上質の布か紙で拭いて下さい。布の場合は、お鏡専用のものを用意するか、新しいものをご使用下さい。

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