神棚へお供えと、仏壇への供えは、どんなところが違うのですか?
神棚にお供えするときと、 仏壇に供えるときに、 どんなところが違うのですか? 心構えなどありますか? こんなご質問を頂きました。 神様へお供えしたときは、 神様がそれを『食す』というよりも、 人々の供えたまごころに対して 神の恵みを入れてくれます。 毎年秋に『お初穂』といって、 『その年収穫した最初の稲穂』 を神様にお供えしますが、 「お蔭様で今年もこうして 立派なお米が実りました。 ありがとうございました」 という神の恵みに対しての 感謝の気持ちで供えます。 先祖に供えるときには、 「どうぞお召し上がり下さい」 とあの世で力をつけて頂く様な 気持ちで供えます。 目の前におじいちゃんがいて、 そのお好きなモノを供える といった感じでしょうか。 おじいちゃんが、嬉しそうににこにこと 召し上がってくれている そんな場面を思い描いて頂けたらと思います。
だから先祖が食する分 先祖に供えたモノは、 味が抜けます。 甘みのあるものでも、 供えた後、気が抜けたような、 あるいは酸っぱく感じることもあります。 形としての食事は残っていても、 中にあるエネルギー、 (霊 ひ)を先祖が頂くからです。 神様にお供えした後は、 何とも言えない甘みやうまみが増します。 お供えするときも、 神様には、稲穂で供えたり、 お米をお皿に盛り上げたりします。 もちろんお食事として お供えするときには、 炊いたご飯を供えますが・・ 先祖に供えるときには、 すべて炊いたご飯で そのまま食べられる状態にして出します。 決して生米を供えることはありません。 私たちは、神仏のどちらにも、 感謝の気持ちで供えるのですが、 神様は、恵みを加えて下さり、 先祖は、私たちのまごころと 食事から霊(ひ)を 頂いて力にします。 お盆・お彼岸以外の時には、 先祖に供えた後に、 食べても大丈夫ですので、 味わってみて下さい。 *********************************** ◆ 神様のこと、神社参拝、神棚のこと そして年中行事をはじめとする 日本のしきたりのことなどで、 分からないことやブログで 記事にして欲しいことはありますか? ぜひお気軽にあなたの声をお寄せ下さい。 お待ちしています。 ご意見・ご質問はこちら