幸せは、自分が感じるもの
「幸せは、自分が感じるもの」
そう私の母は言いました。
それはこんな話でした。
「幸せとは、
まわりの人が決めるものではなくて、
本人が感じるもの。
まわりの人全員が、
あなたは、あんな大きな家に住めて
うらやましい。
ご主人は仕事でも成功して、
高い地位にもついている、
経済的にも豊か。
子供も優秀だし、
あなた自身も、健康で美しい。
何一つ欠けることなんてない。
『あなたは、なんて幸せな人なんだ』
と言われても、
実際は、家の中が冷え切っていて、
家族が互いに口も聞かない状態。
でも、それが全然平気な人なら、
そのままで、幸せかもしれないし、
反対に、それが寂しくて切なくて、
どうしようもないくらい辛い毎日だとしたら、
必ずしも幸せとは言えない。
また、毎日仕事が大変で、
遊ぶ時間も無いほど忙しい。
大変だね~
と言われても、
本人がその仕事に、
生き甲斐を感じて、
時間が過ぎるのも忘れるほど
熱中するほど取り組んでいられたら、
そして家族も心が通い合って、
互いにいたわり合って暮らしていて、
本人は、それにものすごく、
幸せを感じていたら、
その人は、幸せ。
だからその人が幸せかどうかは、
周囲が決めることは出来ない。
自分自身が、
幸せと感じることが出来れば、
それが幸せ。
そしてどんなに満たされていても、
満足することを知らなければ、
その人は不幸かもしれない。
だから・・
幸せを感じることの出来る感性を、
養いなさい」
母は、その時々で、幸福感について、
色々な例で話してくれました。
あなたは、何が満たされた時が、
一番幸せを感じますか?