判断に、情けは必要か?
トップの立場にある人が、
大切な判断を下すときに、
何を心得としたらよいのでしょうか?
一般に、情をかけた判断をする方が、
優しい人のように思われます。
判断の時に、
こんな言葉を聞くことはありませんか?
「それではかわいそうだから・・」
「厳しすぎるのではないか」
「何とかしてあげたい」
かつて、師からこんな言葉を言われました。
『情けは美しいが、判断を誤る』
「情けは、人の心としてとても美しいものだ。
しかし、よく聞きなさい。
判断の中に、情けが加わると、
その判断が狂うことがある。
トップは、あくまで誤りのない判断を
することこそが求められる。
大局を見誤らないことこそ、
大切なのだ。
判断の時には、あくまで冷静に行い、
そして判断をした後に、
思いやりのある言葉を添えるとか、
その後の処置の時などに、
情けを加えることは、暖かいことで、
人として忘れてはならないことだ。
しかし、
『情けは、美しいが、判断を誤る』
この言葉を、トップの立場にある人は、
大事な判断の際に、忘れてはならない」
師は、
若手の経営者の魂の道場としての
大志塾、その塾生の方達から、
「どんなときにも、
ぶれない軸を持っている」
と言われていました。
その一つが、この教えでもあります。