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「全身で、話を聞く」ための秘訣

「話は、耳だけで聞かない」 「全身を耳にして、相手の話を聞く」

と書いたところ、

それはどうやったら、 出来るのですか?

というご質問を頂きました。

そのご質問に答える前に、 少し私的な話をお許し下さい。

私の母は、途中から かなり耳が悪くなり、

隣に座っている人の話も、 中々聞き取りにくい状態になりました。

しかし、一般的な雑談は、 聞き取れないのに、

師が大事な話をした時などは、

その話を受けて、皆さんに

その場で解説をすることが、 たびたびあったのです。

「なんだ、聞こえているじゃない?」

でもその時の解説は、 驚くほど、深い内容。

当時の私も含めて、 その場にいる人は

だれもそれだけの、 意味を受け取れませんでした。

話は、聞こえているはずの私達が、 真意は受け取れず、

ほとんど聞こえなかったはずの母が、 その真意をくみ取っていた。

そこで母に、 「(ほとんど、聞こえていないのに) 何でわかるの?」

尋ねたときに、

母が話してくれたのが、

「全身を、耳にして聞く」 「先生のお心を、全身で受け取る」

だったのです。

「すると先生の伝えたいお心が 自分の身体に入ってくるのよ。」

今、私も大事な話は、 全身で聞きます。

まだまだ母と同じようには、 出来ないかもしれませんが、

耳で聞くだけでないもの、 言葉にできない相手の真意が 入ってくるのです。

この話、まだ外国語 と想う人も多いかもしれません。

しかし相手の言わんとする心を 受け取ろうとしたときに、 自分の中に入ってくるものがある。

今、いきなり出来なくても、 相手の心を受け取ろうとするときに、

働くチカラです。

これは、日本人の美しい伝統、

「相手の心をくみ取る」にも、

繋がるかもしれませんね。

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