第八十話 一度に、たくさんの願いごとをしては、ダメですか? その2
たくさん祈願すればするほど、 自分が行うことも、増えます。 (詳しくは、第七十九話 その1) だから自分の行動が、追いつきません。 そして結局、どれも叶わなかった という残念な結果になります。 一つの例を挙げましょう。 プロ野球のシーズンです。 開幕前に「今年、優勝させて下さい」 とチームで祈願したとき、 シーズン中、監督や選手は、 どう行動しますか? 優勝に向けて、 全力で自分の体調管理をしますね。 そして最高のコンディションを 維持できる努力をするでしょう。 しかし、その時同時に、 こんな事を祈願したらどうでしょうか? 「ペナントレースで、優勝させて下さい」 しかし 「シーズン中に、野球から離れて、 一ヶ月豪華客船で、世界一周の旅行を させて下さい。 楽しい旅になりますように!」 「絵の展覧会にも入選させて下さい」 「ホノルルマラソンに出させて下さい (この時期かどうかわかりませんが)」 「シーズン中は、よそ見をしないで 一本に絞りなさい!!」 と言いたくなりませんか? でも、これに近い祈願をしている人、 けっこういらっしゃるのです。 だから神様への願いごとは、 「一回につき、一つ」そのくらい 一点集中で臨みましょう。 幸運の女神は、 一点集中のひたむきさに、微笑む もし女神が、せっかく微笑んでくれても、 祈願した当人は、 もう別のことに気を取られて 知らんぷりをしていたら・・ 次に微笑んでくれるでしょうか?