第五十五話 どんど焼きの煙と共に、歳神様はいなくなる?
歳神様は、その年の福の神様。 本当は、一年間その家にいてくれます。 しかし・・一方では、 「どんど焼きの煙と共に、 歳神様がお帰りになる」 とも言われています。 たしかに松飾りを外し、 歳神様の居場所がどこにも無い場合は、 煙と共に去ってしまうかも・・ しれませんね。 お正月前から、「一夜飾りがいけない」 と暮れの慌ただしい中で頑張って お迎えしたのに、家の中に 福の神様がいるのはたった七日間、 松の内だけというのは少し残念です。 そうならないように、歳神様の場所を 初めは小さくてもいいから 確保してみては如何でしょうか。 では歳神様は、 どこにいて頂くのがよいのでしょうか。 本当は床の間です。
だからお正月の前に、床の間の掛け軸を お正月用のおめでたい絵柄のものに掛け替え、 鏡餅も飾ります。
でも今は、床の間がある家の方が少ないですね。
その場合は、どこか小さくてもいいから ここを歳神様の場所と決めるといいです。 その時にダイニングテーブルの一角などで、 その都度あちこちに動かしてしまうような所は避けます。 本来の形ではありませんが、 出窓など白いきれいな紙をしいて 三方などを置き、そこを 歳神様の場所にしている方も いらっしゃいます。 私も初めは松飾りを外すと同時に、 歳神様のことを忘れていた時期がありました。 というよりも知らなかったのです。 歳神様が、一年その家にいてくれることを。 いつまでもお正月気分では、 仕事モード、勉強モードになりにくいから、 松があけたら松飾りなどを外して日常に戻りますが、
歳神様には家にいてもらえるようにしたいですね。
慣れて来たら 「歳神様、おはようございます」 「本日もありがとうございました」 などと毎日ご挨拶していると、 本当に大晦日で歳神様が交代されるのを 感じられるようになりますよ。 (本当に雰囲気が変わるのです)
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