第四十二話 辛いことや、悩みがあるときに、心を鎮めてよみがえる法

もしあなたがつらいことや、悩みがあるとき、それが親にも言えない、妻(夫)にも言えない、親しい友人にも言えない時、あなたはどこでどのようにして心を癒し、あるいは乱れた心を鎮めますか?

たとえば仕事がうまくいかなかったとき、突然のリストラにあってしまったときなど、それを家族に話せたとしたら、あなたはとても幸せです。辛さを分け合う人がいるということなのですから。一人よりも二人で背負うことのほうが、同じ辛さでもずっと楽に乗り越えられます。

ですが大事な家族だからこそ話せないこともあります。ご家族が不治の病になり、医者から余命宣告をされてしまったようなとき、本人にそれを平気で告げることが出来る人はおそらくいないでしょう。

必死に病とたたかう姿を見て、自分一人の胸に納めておくことに耐えきれなくなるときや、家族の介護に疲れたとき、ひとり暗い穴に落ち込んで抜け出せない思いになることもあるでしょう。

ひとりの胸で抱え込むのには、限界があります。

そんな時には、どうしたらいいでしょうか。それは大自然のふところにいだかれること。

泣きたいとき、唄にも「上を向いて歩こう、涙がこぼれないように」とありますが、私自身も叫びたくなるほど悲しい時、耐えきれないほど辛い時に、段々明るくなる夜明けの空を見て、また夜空に瞬く星を眺めて何度救われたかわかりません。

普段過ごしているときには、夜空を見上げて星を見ることなどほとんどないですね。けれどすべて自分一人の胸にしまって暗い夜道を運転しながら見た夜空には、驚くほど大きく見える満月やオリオンなどの星の瞬きがありました。

そこで言葉にならない力をもらい乗り越えていかれました。そのとき「自分一人で戦っているのではない」とはっきり感じるからです。

それは不死鳥のような力があります。「もうダメだ」「もう耐えきれない」と思ったときでも蘇れる力です。人生には、重圧や絶望に押し潰されそうになる時だってあります。