第三十六話 自分の殻を破りたい人へのヒント 小満・芒種
こんにちは。藤原美津子です。 新緑もさわやかな季節になってきましたね。 まだ梅雨までには少し間があって、一年で一番さわやかな季節。冷房も暖房もいらないから、窓を開けて仕事をしていると木の葉のそよぎが何かをささやいているようで嬉しくなります。(という自然豊かなところに住んでいます) 今日は、ほとんどの人が知らないでやり過ごしてしまう五月の過ごし方をこっそりお教えします。これは五月と言うよりも、二十四節気の小満と芒種に関係するお話、自分の殻を破って現状から抜け出したい方は目を通して見て下さい。
二十四節気としての暦は余りなじみのないと思いますが、一般に言われている農作業に必要な暦だけではなく、それぞれが自分の感性や眠っている力を目覚めさせたり伸ばしたりなどの意味が秘められています。これは主に夏の暦です。秋や冬には、また別の大事な意味がありますから、またその時に・・ ここで少しだけ二十四節気の予備知識を。二十四節気は、二月四日の立春から始まり、月に二回ずつ廻ってきます。その季節を感じさせる名前が付いていることが多いのですが、中に「大」と「小」と対になっているものがあります。一月の小寒(しょうかん)と大寒(だいかん)、十一月の小雪(しょうせつ)と十二月の大雪(たいせつ)です。 ですが五月の「小満(しょうまん)」は、それに対する「大満」という暦はありません。ここは大きく満たすかどうかは、本人次第・・という天の配剤。知らないで過ごしてしまうと、小さな満たしで終わってしまうのです。大きく満たすことが出来るのは、自分でそれを意識して満たすこと。今年は、二十一日が二十四節気の小満です。 その次に来るのは、六月の芒種(ぼうしゅ)。芒種とは、種が殻を破って発芽するといった意味あいがあって、そうしたところからも農作業の暦といわれるのですが、秘めたる意味として人の中にある殻を破れる機会でもあるのです。
小満から芒種の間に、どれだけ満たしていかれるかが勝負になります。では何で満たしますか?愛情でしょうか、真心でしょうか、仕事への情熱でしょうか・・ まず自分を満たします。今仮に仕事に、人間関係に行き詰まっていたとしても、自分をほめ、自分を認めましょう。人は認めてくれないといいますが、一番自分を認めていないのは、自分自身かもしれません。今、殻を破っていなくてもいいのです。破ろうとしてもがいている自分、まずは生きている自分をほめて、その可能性を認めましょう。 そして自分だけでなく、周囲の自分を支えてくれる人達、たとえば大事な家族や社員などの中も満たします。殻を破って欲しいと思う人の心を満たします。まずはいたわりの言葉、暖かい言葉で満たして下さい。 奥さんには、「花が綺麗だったから買ってきた」と小さな花束でもいいのです。 どうぞ今の時期、まずは満たすこと、満たされること、これをキーワードに人との接し、自分との接しをしてみましょう。その次に殻を破る力を得るためにも。 呼吸法やヨガなどをされている方は、意識して良い気を満たす。当会でお教えしている「朝日浴」や「のの字健康法」も、そのつもりですると効果絶大です。 六月(芒種)に殻を破る為にも「大いに満たし」ます。ぜひ殻を破って大きな変化・成長の年にして下さい。