第二十一話 結納は、必要ですか(質問に答えて)
秋に、結婚を控えている方から、「結納は、必要でしょうか」というご質問を頂きました。 はい。必要です。結婚の打ち合わせの中には、「結納をするかどうか」ということも入っているそうですが、「結納と結婚は、二つ揃って意味がある」からです。 詳しくは、「心を添えてこそ美しい 日本のしきたり」の本を読んで頂きたいのですが、結納とは「この人と、一生添い遂げます」という「結び納め=結納」を意味します。それを神様に報告することによって、結婚式の時に「三十八の鍵」を受け取ることが出来ます。それは結婚生活を円滑にするための、神様のからの大切な贈り物です。 その鍵は、オーダーメイドです。恋人としての二人から、夫として、妻として過ごせるための鍵や、子供が生まれたときに父として、母としての魂の鍵、互いの相性を整える鍵や、お二人の運勢を調整する鍵などもあります。 それを結婚式の当日になって「私達は、結婚しました」「鍵を下さい」といきなり言われても、その鍵はもらえません。夫婦は、二つと同じ組み合わせはありません。だから結納での報告を受けて、神様が特別に作って下さるからです。 そう言う意味で、結納(式)と結婚式は、セットです。 結納には、そのほかにも両家の結びつきを深める上でも大事でしょうし、その時におめでたい結納の品や結納金、婚約指輪などを男性方から送りますね。 どちらかというと、今の結納は、「両家の顔あわせ・会食」といった意味合いが強いかもしれませんが、神様に「この人と、結び納めをします」の報告は、忘れないようにしましょう。出来れば、結婚式をする神社、あるいは会館で、結納はした方がよいと思います。 自宅でする場合や、別の場所で会食をするときには、改めて結婚式をする神社にお参りをして、結び納めのご報告をしたらよいでしょう。 どうぞお幸せに・・