第十七話 法事の時のおもてなし 心の添え方
親戚の人とのおつきあいも、遠方に住んでいるとなかなか会う機会もなく、法事の時や、告別式等にだけ顔を合わせることになります。 だからというわけではないでしょうが、法事に参加してくれた親戚の人達にだす食事や、持ち帰りのお土産?を何にしようかと、気を使います。またお寺さんにも、お茶を出したり、お布施などの用意をして万全を期します。 でも外での会食の場合、一番おもてなしして差し上げなければならない方には、何もしていないのです。 「えっ?」 と思われるかも知れませんが、何回忌という法事の時の“主役”はだれでしょうか。その年回忌に供養して頂く人、つまり亡くなった人です。 ですから、その日の主役である故人にも、何かお供えをして、供養により心を添えたいものです。 この場合、たとえば、その方のためのお膳を用意して差し上げる、お持ち帰りしやすいように、お弁当のような形にして貰ってもよいと思います。そして法事が終って、家に帰ったときに、そのお弁当を、お仏壇などに供えてあげてもよいでしょう。(おさしみ等、生ものなどが多い時、そして暖かい季節の時などは、その限りではありません。)